読書「熔ける」
図書館で借りて読了。購入してまでは読まなくても良いかなという本でした。
仕事のことを述べている箇所はとても面白かった。芸能人の裏話的なところは全く不要だった。こういう世界もあるのだなあと分かったのは面白かったけれども。
子会社からの借り入れをどうやったら防げたのかとか,カジノへ溺れるのを防げたのかとかを知りたかったけれども,本書にはそういうのはあまり書かれていなかった。
自分の本なので何を書くのも自由だけれど,佐野氏との確執の箇所は,小保方氏も著書でジャーナリストに文句をいっていたけれども,少しみっともないなあと思った。
参考になった一節は以下。
日本人が使いがちな「徹底的に」「とことん」といった情緒的な言葉も要注意だった。このような単語が飛び出す会議では,私は容赦なく発言者を叱責した。
「大学で日本文学の講義をやっているんじゃないんだぞ。今はビジネスミーティングをやっているんだ。何をいつまでにどうやってやるのか,話を具体化していかなければ会議には意味がない。」
ビジネスにおいては必ず数字を重視しなければならない。定量的な目標,時間軸としての期限を定めなければ,ビジネスとして結果を出せたかが曖昧になってしまう。