公園戦士と出会った話

この週末は実家に。その前の週末は目も開かないくらい顔が腫れてしまって、自分も家から一歩も出られず(水曜日まで在宅)、当然娘も外に出してあげられなかったので、お詫びに2泊3日の帰省では両日とも外にお出かけした。いつも付き合ってくれる両親には本当に感謝。

2日目の日曜日は、娘が大好きな鳥獣センターの中にある森のカルチャーセンターへ。その中には子供用のアスレチックが設置されている。昨年の夏くらいから利用を始めているけれど、しばらく人がこなくていい感じで遊べていたのだけれど、コロナ禍で外出自粛が続く中、口コミで広がっているようで、最近は遊びに行くと数組の家族がいるように。保育園に行っていない娘は、極度の人見知りなので、人がいると立ちすくんで、じーちゃんとばーちゃんの影に隠れてしまうので、今日は人が来ていなければいいなあと思いながら向かった。

到着するとすでに先客がいて、炭治郎の綿入れを来ている元気な男の子と、禰豆子のような色のコートを来た女の子の兄妹。娘は滑り台とは違うエリアで、じーちゃん相手に駆け回り始めた。やれやれ、仕方ないね…と母と言いながら、娘が走る様子を見ていると、やはり滑り台の方に行きたい様子。娘は極度の人見知りだけど、それでも子供には興味があるので、お兄ちゃんとお姉ちゃんもちょっと気になる…。そんなかんじで滑り台の方に近づいていって、2,3回じーちゃんと一緒に滑った。

そうしていたところ、男の子のほうが「一緒に滑ろうよ!」と声をかけてくれて、娘のことを抱きしめてくれる。女の子の方も「手をつなご」と娘の手を引いて歩いてくれる。娘は最初は緊張いっぱいで、口を四角にして立ちすくんでいたけれど、お兄ちゃんとお姉ちゃんがグイグイきてくれるので、徐々についていくようになった。お兄ちゃんとお姉ちゃんが娘を挟む形で滑り台を滑ってくれたり、木のブランコに娘を抱き上げて3人で乗ってくれたり。そのうちに、娘もだんだん笑顔になってきて、お兄ちゃんとお姉ちゃんが優しそうなおじいちゃんとおばあちゃんとお昼を食べているところに行ったり、お姉ちゃんがおにぎりを持ってきて娘のそばで食べ始めたら娘も「おにぎり!」といって食べ始めたり。最後は、「みんなー!ついてきてーーー!」と大声でお兄ちゃんとお姉ちゃんに呼びかけながら走り回っていた。

人見知りだし、保育園にも行ってないし、子育てセンターにも全く連れて行っていないので、どうしたものかなあなんて思っていたのだけれど、日曜日の娘の姿を見たら心の底からホッとした。
でも、そうなれたのはお兄ちゃんとお姉ちゃんがとっても優しかったおかげ。「僕は妹とは喧嘩するけど赤ちゃんには優しんだ!」と言って、娘を抱っこしてくれるお兄ちゃん、「一緒にいこう?」と娘の手をつないでゆっくり歩いてくれるお姉ちゃん。本当に素直で可愛らしい兄妹のおかげだった。途中おばあちゃんに別の公園にいこうか?と声をかけられていたのだけれど、私達がいかないならいかない、といってくれた姿も可愛らしかった。

2時間たっぷり一緒に過ごさせてもらって、娘が昼寝の時間だし、私は県南に帰らないと行けないので、「そろそろ帰るの。今日はいっぱい遊んでくれて本当にありがとう。」とお礼をいったら、お兄ちゃんは「僕たちの方こそ本当に楽しかった。遊んでくれて本当にありがとう!」と何度も言ってくれて、妹ちゃんも「遊んでくれてありがとう」ってそれはそれは可愛い笑顔でお礼を言ってくれた。またここで会えたら遊んでね、お名前覚えたから、と言ったらそれはそれはにっこりと笑ってくれた。

遊んでいる中で「春から小学校なんだけど、僕たち今のところからおばあちゃんちに引っ越しするんだ」「おばあちゃんちは綺麗だけれどおもちゃがないんだよね~」と引っ越しすることを何度も話してくれた。きっと心配なのだろう。「そうなんだ、きっとこれから増えて行くよね。」「小学校楽しみだね」と話すとそのたびに「うん!」と笑ってくれたのだけど、「今のところはトイレが真っ黒なの」という話も何度もしているので、少しだけひっかかった。

優しそうなおじいちゃんとおばあちゃんがにこにこしてずっと見守ってくれていて、お昼のお弁当もとっても綺麗で美味しそうな手作りのおにぎりとおかずで、お兄ちゃんも妹ちゃんもおじいちゃんとおばあちゃんのそばで本当に楽しそうだった。5月のお誕生日にはマリオカートを買ってもらうそうで、おじいちゃんとおばあちゃんとの生活は楽しそうだなと思った。

なにか事情があってお引越しをするのかもしれない。でも優しいおじいちゃんとおばあちゃんのお家で楽しい生活が待っているよ、小学校の新生活と保育園の年長さんの生活をめいっぱい楽しんでね、と心の底から思った日曜日だった。
私が心配することなんてたぶんなにもないんだろうけど。


世の中の子供たちがみんな幸せでありますように。
親になって本当に思う。