素晴らしい研究者

昨日,新卒で入った組織で仲良かった友人(その後転職,大学院進学…のうちにすっかり交流はなくなっていた)から10年ぶりくらいに連絡が入っていたようで,「珍しいなあ」とおもってかけ直したら,お世話になった研究者の方が亡くなられたとのことで,しばし言葉を失ってしまった。

新卒で入って,とある最初の配属先が研究部の事務室だった時に,であった気さくで活動的で,とにかく明るくてイベント大好きな人。研究分野でも超一流で,新聞にも何度も取り上げられて,あの分野といえばその人の名前が出てくるくらいでした。

新卒で事務系で入った私を研究室のイベントに誘ってくれて,ドリンクラリー,仕事後にその足で富士山に登りにみんなでいってご来光を拝みにいったりと,新宿のオカマバーにみんなで遊びに行ったり,とにかく沢山の遊びを教えてくださった本当に楽しい方でした。

病名は白血病だったとのこと。電話で話した後,友人がその方のURLを送ってくれたので見てみたら,富士山登山とか懐かしい当時のイベントの記録とともに,つい最近までの元気そうな日記が(病室にいたけれど)毎日更新されていて,読んでいたら余計悲しくなったとともに,検査の数値を分析して同じ病気の人のために役に立てればと詳細に公開している姿は,最期の最期まで偉大な研究者であり続けていらっしゃったんだなあと思いました。

その方の功績をまとめたページを見ていたら,奇遇にも実は私が知財として携わっている領域が,その方が立ち上げた領域だったということがわかりました。私が今いる組織でもその研究が進んでいるので,自分は研究者ではないのでその研究を進めるということは到底出来ないけれど,その研究がいつか実用化する際にはきちんと権利化できるように,そのために知識を磨いて,実務で経験もつんでおこうとそう思いました。

本当にありがとうございました。