読書「はやぶさ式思考法」

読了。

全部面白かった。事業仕分けの箇所も非常に共感した。

・減点法と加点法の違いは、失敗をカウントするか、成功をカウントするか。

 人間は評価を求めて生きているので、適用される評価法によって行動様式を変える。

 失敗がカウントされるなら、失敗を減らすよう努めるし、

 成功がカウントされるなら、成功を増大させるように努める。

・ハイリスクハイリターンな事業は加点法が適しているのではないか。

・批判されるつらさには耐えられても、リスクから逃げたという悔いには

 絶えられなかった。

・プロジェクトがまだ続いていることを実感してもらい、士気を保ってもらう工夫。

 管制室のポットを毎朝熱いお湯に入れ替えた。

 ふらっと様子を見に来て、コーヒーを飲もうかとお湯を注いだときに冷たい水

 だったら、落ちかけている士気がさらに下がってしまうだろう。

 常に熱いお湯を入れておく演出も大切にした。

・境界線の内側でやれることをやったら、外側(人知を超えた領域)のことは

 思い煩っても仕方ない。二の矢を受けない。

 科学者は「人知を超えた領域」を一ミリでも減らすべく研究活動に勤しむ。

 人間に「わかる」ことを増やそうとする。

 専門家であればあるほど、今、境界線、限界がどこにあるかをおのずと

 意識するようになる。

・飛び出しをおそれることは、限界を自ら設けて規制し、その内側だけで

 まかなおうとすること、負のスパイラルに入ることを意味する。

・「日本の未来は明るい」と感じてもらうことを少子化対策とすべきである。