読書「こころ」

青空文庫を利用して読了。

たしか高校の現国の教科書に先生の遺書の一部が入っていた記憶。

主人公の自分の実家(田舎)に対する思いは,自分が大学生の時もこんなかんじだったなあと思った。実家に帰りたいのだけれど,帰省すると早く戻りたくなるっていう大学時代特有の気持ちのあたり。漱石は本当に学生の心理描写が上手だと思う。

全体を通じては,「ノルウェイの森」を思い出す雰囲気だった。「ノルウェイの森」は「こころ」の影響を受けているのではないかと思うくらい。

キスギと直子,ナガサワさんとハツミさん,先生と奥さん,なんとなく似ている。

と思ってぐぐったら,同じような感想を持っている人も多いよう。

村上春樹は「こころ」は嫌い,と言っているようですが。そういう言うってことは指摘が多かったんだろうなあ。

青空文庫はほんとうに便利。