読書「新世界より」「臨床犯罪学者・火村英生の推理 密室の研究」

寒いので読書三昧。

新世界より 文庫 全3巻完結セット (講談社文庫)
 

読書後,アニメの絵を見てみたけれど,だいぶ印象と違ってた。バケネズミは,なんとなくハムスターみたいなかわいいネズミのイメージだったけれど,全然違ったし(これなら愧死機構も確かに働かないなと納得),逆に,奇狼丸は非常に精悍でイメージ以上にカッコ良かった。なにより,鏑木肆星が全然イメージと違った。

サングラスというからMr.マリックみたいな人を想像してた。でも確かに文中にイケメンってあった。)

読後,いろいろと考えさせられました。

 

ドラマが始まったので,読んでみた。密室編を選んだせいもあるとは思うのだけど,これがトリック?とおもう話もいくつか。イラストの火村先生は,かっこいい。

1990年台は,森博嗣犀川先生だったり,あと東野圭吾の湯川先生が出てきたのもこの時期だった記憶。先生モノが多いというイメージ。

 

印象深かったのは,アクリフーズ事件,ベネッセ情報漏えい事件,新銀行東京事件。

アクリフーズは加害者の奇行ばかりメディアで取り上げられて,それで終わってしまった印象だけど,実は成果主義が導入されて,契約社員の給料は年収で平均10万円ほど下げられたとの背景があったそう。ラインで働く契約社員成果主義を導入することは,単なる人件費の削減だったとか。成果主義といえば,メルシャンの循環取引も原因として成果主義が挙げられていたし,新銀行東京成果主義を採用したゆえに,損失が拡大したとか。他人を上手に評価する制度が日本には無いと思うのに,成果主義だけ取り入れるのはなかなかリスキーだなと思いました。 

あとは,いくつかの事件で監査法人が機能していなかったケースがあるけど,やはり監査する報酬を,監査される会社から貰うというのは無理があるだろうと改めて実感。